家づくりも大詰めを迎え、落ち着くまもなく考えなければならないのが「外構工事」。
まだなんとなくだけど、「お庭の一部は芝生にしたい!」と考えている方は多いのではないでしょうか?
でもこの2択、けっこう迷いますよね。

天然芝と人工芝、どっちにしよう?
今回は新築戸建ての外構工事を検討中の方に向けて、天然芝と人工芝それぞれの特徴を徹底的に比較しました。
見た目の印象はもちろん、雑草やお手入れの手間、コスト面、そして季節ごとの違いまで写真付きで解説していきます。
これから長く付き合っていく「自分たちだけのお庭」。
快適で素敵な空間になるよう、ぜひ最後まで読んで後悔のない選択をしてくださいね!
見た目や印象の比較
ナチュラルな柔らかい緑に癒される


天然芝は何といっても自然ならではの風合いや柔らかな印象が最大の魅力。
季節によって緑色が変化し、四季を感じられる良さもあります。
歩くとふかふかとした感触があり、見た目だけでなく足裏の感触でも癒される存在です。
ガーデニングやナチュラルテイストが好きな方には、天然芝が圧倒的に人気です。
雑草の比較
雑草との果てなき戦い


天然芝の天敵のひとつが「雑草」。
春になると芝の間から生えてくる雑草は、抜いても抜いてもまたすぐ生えてくる厄介な存在です。
こまめに手で抜いたり、専用の除草剤を撒くなどの適切な管理が必須です。
少しの雑草なら天然芝ならではのナチュラル感が増しますが、放置しすぎると見た目が悪くなり、栄養が奪われ芝の健康も損ないます。
お手入れの比較
手間と愛情をかけて育てる庭


天然芝は年間を通して芝刈り・水やり・肥料やり・エアレーションなど様々なメンテナンスが必要で、怠ると芝が枯れたり、病気にかかったりしてしまいます。
非常に手間がかかる天然芝ですが、自然と向き合うことが好きな方やお世話を楽しめる人にとっては魅力でもあります。
共働きや育児で忙しいご家庭や、ズボラさんにとってはかなりの負担になるので慎重に採用しましょう。
コストの比較
初期費用は比較的安いが維持費がじわじわ


天然芝自体の価格は種類にもよりますが1㎡あたり数百円〜2,000円ほどです。
外構屋さんにお願いする場合には天然芝代・土壌改良・整地作業・人件費など含めて1㎡あたりおよそ5,000円〜8,000円ほどかかります。
人工芝と比べると初期費用は比較的安く済みますが、長期的に見ると芝を維持するための芝刈り機や肥料、水道代、除草剤などのランニングコストがかかります。
耐久性の比較
お手入れ次第で寿命なし!


天然芝は適切な環境でしっかりお世話することで何年でも美しい状態をキープすることができます。
自然なものなので雑草や病気、踏み付けによる痛みなどは発生しますが、芝刈り・水やり・肥料やりと丁寧にメンテナンスをして整えていくことが可能です。
天然芝の耐久性はお世話する人の腕と愛情に左右されると言えます。
耐火性の比較
冬場の乾燥した芝に注意!


お庭で火を使うことと言えば花火・バーベキュー・焚き火・喫煙などが挙げられます。
もしそれらの火の粉が飛んだとしても、水分をしっかり含んだ天然芝であれば燃え広がりにくいです。
ですがせっかく大切にメンテナンスしている芝が痛んでしまいますので、火の使用はタイルやコンクリートのスペースで行うことをおすすめします。
特に冬場の乾燥した芝は要注意。延焼の恐れがありますので芝の近くでの火の使用は控えましょう。
夏の比較
夏こそ本領発揮!見た目も温度も◎


天然芝の魅力は夏にもっとも発揮されます。
直射日光に照らされて青々と輝く姿は見た目にも涼しげで、裸足で歩きたくなるほどです。
お子さんと水遊びをしたりワンちゃんと遊んだり…夢が膨らみますね。
天然素材のため真夏の猛暑日でも表面温度が上がりにくく、人工芝と比べお庭全体の温度も低くなります。
水切れには注意し、夏場はなるべく毎日、午前中の涼しい時間帯に水やりをしましょう。
冬の比較
冬枯れで季節の移ろいを楽しもう


天然芝生には大きく分けて寒地型と暖地型の二種類があります。
寒地型は冬枯れせずに冬でも緑色を保ちますが、高温多湿な日本の気候には適さないため戸建て住宅のお庭ではあまり使われません。
暖地型は暑さに強いですが寒さには弱く、秋から冬にかけて地上部を枯らし茶色い姿になります。
天然芝の冬枯れは見た目が少し寂しくなりますが、冬らしさや季節の移ろいを感じながら楽しみましょう。
虫の比較
天然芝だからこそ味わえる自然体験


土と密接に関わる天然芝にはアリ、バッタ、コガネムシなどたくさんの生き物が住み着きます。
芝を荒らす害虫には対策が必要ですが、さまざまな虫を見つけることで自然を感じられる点も魅力。
特に小さなお子さんがいるご家庭では、土や草や虫に直接ふれることで感性を育む体験ができるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
天然芝にも人工芝にも、それぞれの良さと注意点があります。
「自然にふれたい」「季節の移ろいを感じたい」なら天然芝、「見た目の美しさを保ちつつ手間を減らしたい」なら人工芝がぴったりかもしれません。
お庭に芝生があるだけで、おうち時間がぐんと豊かになります。
どちらを選ぶにしても暮らし方や家族構成、お庭の使い方に合わせて納得できる選択をすることが一番大切です。
理想の暮らしに合った芝を選んで、自分たちだけのお庭時間を楽しんでくださいね。
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