これから注文住宅で家づくりをする方、
家づくりには《理想と現実》があるのをご存知ですか?
注文住宅と言えば「使いやすい間取りを考えて、好きな設備や壁紙を選んで…」夢のマイホームが完成するまで楽しくてワクワク!そんなイメージですよね。
しかし実際に家づくりを進めてみると「えっ、こんなはずじゃ…?」という場面も少なくありません。

この記事では私が実際に注文住宅を建てている最中に感じた、家づくりの《厳しい現実》をランキング形式でお伝えします。
家づくり中に落ち込んでしまったり、心が折れてしまうような事態を防ぐためには、乗り越えなくてはならない厳しい現実があることをあらかじめ把握しておくことが大切です。
- 理想と現実の比較
- 厳しい現実への備え方
も合わせてご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください!
第5位:家づくりが原因で夫婦が険悪ムードに
【家づくりの厳しい現実】第5位は、『家づくりが原因で夫婦が険悪ムードに』です。


はじめはワクワクして楽しかったはずの家づくりが、工程が進むにつれてどんどん夫婦仲が険悪ムードに…というのは珍しくありません。
壁紙、床材、屋根の色、窓の位置など注文住宅での家づくりは決めることが山のようにあります。
そこに夫婦の価値観や好みの違い、家づくりに対する考え方のズレが加わるとつい衝突してしまうことも。



夫婦でワクワク家づくり♪



お互いの理想を詰め込んだ最高の家を建てたい!
現実への備え
厳しい現実『家づくりが原因で夫婦が険悪ムードに』にはどう備えれば良いのでしょうか?
まず、家づくりにおいて夫婦それぞれ譲れないポイントや妥協できないことはしっかり共有し合いましょう。
意見の食い違いが出た場合はしっかり話し合い、落とし所を探っていきましょう。
自分の考えや好みばかりを押し付けないことが重要です。


一番よくないのは面倒になって丸投げしてしまうこと。
これから長く住む家なのに真剣に向き合わないのは残念ですよね。
とはいえ人には向き不向きがありますので、お金関係、情報収集、機能面、デザインやセンスに関わる部分など、夫婦で得意な方がメインで担当するとスムーズです。
第4位:理想は意外と叶えられない
【家づくりの厳しい現実】第4位は、『理想は意外と叶えられない』です。
注文住宅による家づくり。夢が膨らみますよね。
私も家づくりを始める前は「家を建てるなら平屋建てで、勾配天井で、広い庭も欲しいなぁ…」とたくさんの理想を思い描いていました。


しかしいざ家づくりを始めてみると、それはとても贅沢な夢だったんだと思い知らされるのです。
実際に建てた家は2階建てで、吹き抜けはなんとか作れましたがが勾配天井ではなく、庭も必要最低限の広さしかありません。
なんとなく思い描いていた理想をいくつも諦めることになりました。



平屋で、勾配天井で、広い庭もほしい!



せっかくなら妥協せずに最高の家を建てたい!
現実への備え
では、厳しい現実『理想は意外と叶えられない』にはどう備えれば良いのでしょうか?
夢や理想はどれだけピックアップしてもOK。
重要なのは「絶対に譲れないポイントを3つほどに絞る」ことです。
そうすることで予算内でなるべく理想に近付ける「工務店やハウスメーカー」を探しやすくなります。


注文住宅を建てるにあたって「余裕を持ってローンを組み、予算内におさめること」は最優先です。
しかしすべてを妥協してしまっては注文住宅を建てる意味がありませんので、予算内でなるべく理想に近づける工務店やハウスメーカーを見つけることが重要なのです。
理想を伝えたうえで予算とすり合わせをして、どの程度まで実現できるか探っていきましょう。
第3位:プロに任せればOKではない
【家づくりの厳しい現実】第3位は、『プロに任せればOKではない』です。
はじめての家づくり。不安でいっぱい、専門用語などわからないことだらけでプロに丸投げしたくなりますよね。
料理はシェフに、飛行機の運転はパイロットにお任せでOKですが、注文住宅での家づくりにおいてはそうはいきません。


家づくりにはハウスメーカーの担当者さん、大工さん、内装屋さん、電気屋さん、設備屋さんなど多くの人が関わっており、それぞれの担当者に今までのやり方やノウハウがあります。
プロだからといって丸投げしてしまうと、家の出来栄えが担当者の知識や腕前、センスに大きく左右されてしまいます。
こちらから相談しないと提案してくれなかったり、勝手に進められてイメージと違うものが出来上がった!なんてことも。



プロなんだから丸投げでOKでしょ!



プロの言う通りにすれば失敗しないはず!



ざっくり伝えればいい感じにしてくれるでしょ!
現実への備え
では、厳しい現実『プロに任せればOKではない』にはどう備えれば良いのでしょうか?
それは理想やイメージを「言葉・文章・写真で明確に伝える」ことです。
曖昧な指示や「プロにお任せ」という姿勢は、後々イメージ違いや「もっとこうすればよかった…!」という後悔に繋がります。


ネットやSNSで理想に近い写真を見つけたらコメントを書き加えるなどして担当者に共有し、イメージをしっかり伝えましょう。
言った言わないを防ぐためにも、なるべくメールやLINEでやり取りをして履歴が残るようにしておくことも重要です。
希望を明確に伝えたうえで、出来るor出来ないはプロに判断してもらいましょう。
第2位:あれもこれもオプション
【家づくりの厳しい現実】第2位は、『あれもこれもオプション』です。
モデルルームを見学し、ハウスメーカーを決め、いざ我が家の家づくり!と進めていくと「えっ!これもオプションなの!?」と驚く場面が度々訪れます。


このハウスメーカーで建てれば叶えられる!と思い込んでいたプランや設備が契約後に実はオプションだったと知る…なんてことも珍しくありません。
数千円で済むオプションもありますが、ほとんどの場合数万円〜数十万円、ものによっては数百万円にもなるオプションも。
ハウスメーカーの担当者の中には契約を取りたいがために「少しでもマイナスになることは聞かれなければ答えない」という考えの方が多くいます。
そのため契約が済んで家づくりが始まってから「あれもこれもオプションだった…」と判明する悲劇が発生するのです。



モデルルームの水回りや仕上げ材が素敵だった!ここに決めた!



このハウスメーカーは勾配天井がウリだからもちろん基本プラン内だよね!
現実への備え
では、厳しい現実『あれもこれもオプション』にはどう備えれば良いのでしょうか?
それは「採用したい設備や叶えたいプランが基本プラン内なのか、オプションなのかを事前にしっかりと確認する」ことです。
モデルルームで当たり前のように使用されている水回りなどの設備、壁や床の仕上げ材、窓やドアなどの建具類、吹き抜けや勾配天井などの家の構造などはすべてオプションの可能性があると思ってください。


素敵なモデルルームを目の当たりにするとますます夢が膨らみ、巧みな営業トークやその場の雰囲気に流されてしまいがちですが、楽しみながらも冷静に確認していきましょう。
基本プランはどこまで?これはオプション?理想の家は予算内で建つ?などなど、どんな些細なことでも「契約前に」確認することが大切です。
また、可能であれば上限なく見栄えが良くなるように作られた「モデルルーム」ではなく、同じ程度の予算で実際に建てられた「完成邸」の見学をさせてもらうことをおすすめします。
第1位:こんなに大変なんて聞いてない!
【家づくりの厳しい現実】第1位は、『こんなに大変なんて聞いてない!』です。
注文住宅でマイホームを建てることは、ほとんどの方にとって一生に一度の大イベント。
はじめは夢や理想が段々と膨らんでいき、ローンなど金銭面の不安はあるものの「ワクワクする!楽しい!」といった気持ちが強いはずです。


しかし、ハウスメーカー選び→契約→土地探しと実際に家づくりが始まってしまうとトントン拍子に進んでいきます。
さらに間取り→水回り→内装→電気設備→外構…と決めなければならないことが山のように押し寄せ、とにかくマルチタスクです。
家づくりが進むにつれて当初に抱いていた理想を見失ってしまうことも。
「こんなに大変なんて聞いてない!」と投げ出したくなってしまう瞬間が訪れるかもしれません。



家づくりってワクワクする!



自分の家が建つなんて夢みたい!
現実への備え
では、苦しめる厳しい現実『こんなに大変なんて聞いてない!』にはどう備えれば良いのでしょうか?
それは「注文住宅での家づくりはとても大変なことだと前もって覚悟しておくこと」です。
仕事をしながら、子育てをしながらの家づくりは本当に大変な作業です。
「もう嫌だ!投げ出したい!」
もしそんな風に思ってしまったら初心にかえってみましょう。


きっと夫婦や家族の素敵な未来のために行動を起こしたはずです。
「何のために家を建てるんだっけ?今頑張ればどんな未来が待ってる?」と改めて考えてみることでモチベーションが湧いてきます。
家づくりはずっと続くことではありません。
夫婦やご家族で協力しながら一つひとつ乗り越えていきましょう!
まとめ
- 第5位:家づくりが原因で夫婦が険悪ムードに
- 第4位:理想は意外と叶えられない
- 第3位:プロに任せればOKではない
- 第2位:あれもこれもオプション
- 第1位:こんなに大変なんて聞いてない!
いかがでしたか?
注文住宅は夢と現実が詰まった一大プロジェクト。立ちはだかる厳しい現実に向き合って乗り越えていく覚悟が必要です。


家づくり中に感じる「理想と現実のギャップ」は、決してネガティブなことではありません。
むしろそれは真剣に家づくりと向き合っている証拠となります。
人生で一度きりかもしれない家づくり。
すべての理想を叶えるのは難しいですが、未来の快適な生活のため、そして後悔より満足を多く感じられるようにしっかりと情報収集しながら楽しんでいきましょう!
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